事業を始めた時は、各種手続きや、新規顧客開拓、人材採用などありとあらゆる業務が発生します。少しでも業務負担を減らすためには、自分に合った外部サービスを利用して、少しでも事業に集中することも必要です。
会社員時代では「経理部」の人が行ってくれていた、「経理」や「確定申告」などの業務時間を削減するツールをご紹介していきます。
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会計ソフトってなに?
会計ソフトってそもそもなんだろう?どんなことを自動化してくれるのだろう?と思われているかと思います。現在様々な会計ツールが増えてきており、利用できる機能もプランによって変わってきます。
しかし、会計ソフトを比較した際にデフォルトで搭載されている機能としては以下機能です。
会計ソフトの機能
- カードや銀行情報の取引データを自動取込
- レシートや領収書データをスマホ・カメラで自動読取
- 仕訳表や元帳などの帳簿、資金繰り表などの各種レポートを自動作成
- 決算書の作成 など
※個人事業主の方は、会計ソフトとは別に、「確定申告」ソフトが用意されているので、そちらをご契約していただくと、年一度の確定申告をネットで完了させることができ、会計業務を簡易化することが可能となります。
会計ソフトの使い方
会計ソフトには以下の3種類あります。個人事業主や、中小企業までは、インストール型とクラウド型を利用されている方が多いかと思います。
インストール型(買い切りのパッケージ)
オフラインで会計ソフトを利用する場合はインストール型が適しています。こちらは、ネットや家電量販店でソフトを買えば一生無料で利用することが可能となります。ただ、従業員が増えた場合に処理が遅くなってしまうことがあるので、今後事業を拡大する予定の方はクラウド型をお勧めします。
※インストール型はデバイスごとの管理となる為複数人の管理には不向きです。
クラウド型(初期費用無料・月額料金支払い)
クラウド版は、ネット環境があれば、どのブラウザからもログインし、管理することが出来るため、複数人での管理に適しています。さらに、クレジットカードや別サービスとの連携ができる機能などもサービスによって増えてきているため、使い方次第ではかなり使い勝手がいいものになります。
ただし、起業当初から数十年使い続けるとなると結構な費用となりますので、利便性とランニングコスト(月額費用)は自社に適しているか毎年見直した方が良いと思います。
ERP(統合基幹システム)
ただし、最後のERPについては、大企業で利用されることが多く、その会社によって、カスタマイズを行う会計ソフトになります。
個人事業主と法人で違う必要機能
会計ソフトを選ぶ際の前提として、個人事業主として利用するのか、法人利用なのかで必要な機能はそれぞれ違います。
個人事業主の場合
確定申告書B
収支内訳書
青色申告決算書(青色申告の場合)
青色申告承認申請書 (青色申告の場合)
法人の場合
総勘定元帳
領収書綴り
決算報告書
法人事情概況説明書
法人税の申告書
消費税の申告書
地方法人税の申告書
税務代理権限証書
無料で使える会計ソフト一覧
機能も充実!一生無料!そんなソフトがあればいいのですが、大体は、最初だけ無料、機能が制限されているなどが多いのが現状です。しかし、以下の点で特別問題ないという事であれば、無料のソフトで問題ないかと思います。
無料の会計ソフトの注意点
- 個人事業主である/規模がとても小さいので有料のシステムを利用するほどではない
- 会計知識はある程度あるので、サポートは不要
- ある程度利用したら、有料版に切り替える予定
無料の会計ソフト一覧
今回は4種類の無料会計ソフトをご紹介していきます。今後拡大するかもしれないけど、いまはなるべくコストを抑えたい。そんな方は、以下の会計ソフトをご検討ください。
インストール型で永久に無料です。有料プランもあり、クレジットカード情報などと連携する場合は、月額3000円ほどの料金がかかります。
コチラのソフトは一人で個人事業主を始めた方などにおススメのツールとなります。
閲覧期間の制限などもなく、帳簿や伝票の入力はもちろん、決算書の出力も可能となります。
無料では珍しい、クラウド版のサービスとなります。(PCでもスマホでも使える!)個人事業主向けの青色申告、給与、営業支援など様々なサービスがラインナップされており、どれも無料です。小規模の事業者はこちらのツールを利用されている方が多いです。
非営利組織や任意団体の運営上必要な帳簿・会計報告書類・基本機能はしっかり備えており、税申告書類の作成などが目的でない場合は最高のツールです。こちらもクラウド版のツールとなるので、PCやスマホからも確認することが可能となります。
白色申告での確定申告に特化した個人事業主向けのクラウド会計ソフトです。機能制限が一切ないので、白色申告ができれば十分という個人事業主の方にはおすすめです。有料版との違いは、サポートの有無だけになりますので、青色申告を行わない事業者には、とても便利なツールとなります。
弥生の白色申告の機能を確認する(機能紹介ページ)
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有料で使える会計ソフト一覧
会計ソフトでもクラウド版であれば、約1万円前後で会計業務を半分に減らすことができるので、後の管理を考えて最初から有料プランを導入されている方も多いです。
何よりもデータをそのまま引き継ぎできると、他の会計ソフトに移行する際も便利なので、再度登録しなおすことや、2つの会計ソフトを契約し続けなければいけないという事も考えなくて済みます。
個人事業主向け有料会計ソフト
- 確定申告freee(無料期間30日/月額816円)
- マネーフォワード クラウド確定申告
(無料期間1か月/月額980円)
- やよいの青色申告オンライン
(無料期間1年間/月額1000円)
1回だけの確定申告であれば、確定申告freeeやマネーフォワードクラウド確定申告が良いかと思いますが、1度だけの確定申告をされる方もなかなかいないかと思います。
ただ、6年以内で利用を中止する場合は、弥生の青色申告がコスト面を見ると良いです。6年以上利用されるという事であれば、他2社での中から検討いただくのが良いと思います。
※こちらの料金は2020年12月時点となります。
知っ得!
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードには、会計ソフト「freee」の優待サービスが付いています。会計ソフトと連携させれば、仕訳の自動化が可能になります。会計ソフトと合わせてクレジットカードの見直しもしてみると良いですよ!
法人向け有料会計ソフト
- 会計freee(無料期間30日/月額料金1980円~)
- マネーフォワード クラウド会計
(無料期間30日/月額料金2980円~)
- やよいの会計オンライン(無料期間2ヶ月/月額料金2200円~)
機能面では上記サービスでさほど変わらないのですが、サポート体制が一番整っているのが、マネーフォワードクラウド会計となります。会計freeeは登録後1週間のみチャット連絡が可能。それ以外はメールのみの問い合わせとなります。弥生会計については、電話対応、メール対応が2ヶ月のみ対応してもらうことが可能で、それ以降はチャットのみのサポートのようです。
他サービスでもチャット対応が増えてきているので問題は、チャット対応さえしてくれれば満足!と言った方は問題ないでしょうが、何かとチャットでは伝わりにくいので、やはり電話して確認したい。そんな方はマネーフォワードを選ばれた方が良いです。