起業した時の融資先を探すときや、投資家を探した時に「エンジェル投資家」というワードを聞いたことがあるかもしれません。
今回はそのエンジェル投資家とは、どんな人を指すのか。そして、そんな投資家をどうやって見つけるのかをご紹介していきます。
こんな方におすすめ
- エンジェル投資家とはどんな人か気になる人
- 起業家や経営者で、エンジェル投資家を探している
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エンジェル投資家とは?
エンジェル投資家とは、創業後間もない企業に対し、資金援助を行う投資家(個人)のことを指します。
投資の見返りとして株式や転換社債を受け取ることが一般的です。エンジェル投資家は、起業家の将来性に期待し、資金のみならず独自の人脈や経験を活かしたサポートを行ってくれる存在です。
そして、起業のビジョンや創業者に共感してスタート時点での資金的援助だけしたら、後は特に経営に口を出さない天使のような存在。そんなことからエンジェルと呼ばれるようになったと言われています。
ヨーロッパでは、ビジネスエンジェルと呼ばれているそうです。
金融機関などからの資金調達では、計画的に返済をする必要がありますが、エンジェル投資家から調達した資金は返済の必要がありません。
投資家にとっては、投資先が成功すれば、利益が出ますが、失敗すればマイナスになるという訳ですね。エンジェル投資家の人が、「有望な企業をスタートから支えることで若い起業家や次世代を応援したい!」と考える思考の人が多いでしょう。
豆知識
必要以上に経営に介入する投資家は「デビル投資家」と呼ぶようです。
投資家とエンジェル投資家の違いは?
普通の投資家とは、ベンチャーキャピタル(VC)の事です。
ベンチャーキャピタルは投資を行う“投資会社”のことを指し、企業のこれまでの業績や、これから仕掛ける事業の期待値を元に、株式公開前(株式上場前)に株式を引き受け、株式公開後(株式上場後)のキャピタルゲインを獲得します。
株式上場には資金が必要ですが、上場を目指す企業はそれまでの実績を持っていますよね。これらを企業価値として資金調達を行う時に、ベンチャーキャピタルを頼るわけです。
エンジェル投資家になるには?
エンジェル投資家に向いている人は、「当然、資金に余裕がある人」です。なぜかというと、エンジェル投資家は、普通の投資よりもハイリスクだからです。
起業したての起業や、売上もあまりない会社や個人に対して投資するのですから、経済的にリターンをシビアに追い求めない人がエンジェル投資家と呼ばれるようになるようです。
日本と海外の投資額の差
スタートアップの先進国である米国では、エンジェル投資家の投資金額は2018年時点で約2.5兆円といわれています。
この数字は全体の15%にも及ぶ割合です。
それに比べ日本は、1997年にエンジェル税制が始まった為、歴史が浅く、みずほ情報総研のレポート(エンジェル税制活用による地方ベンチャー企業活性化に係る調査委託事業))では、1.5%と言われています。
日本と米国の年間投資金額は約600倍の差があるんです!
日本人が億万長者の名前に上がらないのも、投資家たちが上手く資金運用できていないからとも言われています。
ただ、今後は2020年度の税制改正で、株式投資型クラウドファンディングも対象になった為、投資に対しての国内意識が徐々に高まってきています。
エンジェル投資家の探し方
いかにして、エンジェル投資家に出会うのか。それは、人脈をを利用するか、SNSや、マッチングサイトを利用する方法があります。
人脈を利用する
- ストック・オプションや株式報酬を得ている会社員と知り合う
- 知人に投資家を紹介してもらう
- コミュニティーに参加する
※ストック・オプションとは...
株式会社の従業員や取締役が、自社株をあらかじめ定められた価格で取得できる権利。
会社が従業員や取締役に対して、あらかじめ定められた金額(権利行使価格)で、会社の株式を取得できる権利を付与します。
例)1株=¥1,000で購入し、株価が1株=¥3,000の時に売却したら、¥2,000の収益となる。
大手企業やベンチャー企業に就職していた人が独立するパターンが非常に多いのですが、そういった人たちは自然にエンジェル投資家と出会う・紹介してもらう機会が多いようです。
投資する側・される側も知人の紹介などの方が安心して、交流できるからですね。
でも「そんな人周りにいない」から諦めた方がいいいのかなと思われるかもしれませんが、繋がりたい人とは、オンラインでつながることができる時代だという事を思い出してください。SNSやサービスを利用することで、エンジェル投資家と出会う事が出来るんです。
オンラインサービスを利用する
- Twitterを利用する
- Facebookを利用する
- マッチングサイトを利用する
一番簡易的に始められるのがTwitterでしょう。こちらは個人情報の入力をせずに、登録ができます。ただし、その分「安全性」が落ちてしまいます。
それに代わり、Facebookやマッチングサイトは身分証の提示などが必要になるため、「賃金会社」や「サクラ」だった。といったリスクを避けることが出来ると思います。
エンジェル投資家についての書籍
「エンジェル投資」に、本田圭佑、田村淳、為末大など有名人も続々と参入している。数えられないほど多数の事例・人物が登場し、それぞれの立場、視点でのコメントを中心に展開され、エンジェル投資家がどのような気持ちで、スタートアップ企業を応援しているのかを知ることができる。
エンジェル投資家に投資をお願いすのであれば、「まずは、『エンジェル投資家』の思想を知ること」から始めましょう!
どんな投資家がいるのか知ることができるので、とても参考になりますよ!
エンジェル投資家と企業家を繋げるサービス一覧
投資家や起業家ともに、身元が分かるようになっているサービスを利用した方が、安心して取引ができますので、以下のサイトで積極的にエンジェル投資家を見つけることをおススメします。
どれも登録するには無料となりますので、一度複数サイトに登録してみてください。
投資先が見つからなくても、普段だと出会えない人とコミュニティを取ることができるので、とてもプラスになるサービスです。
ANGEL PORT(エンジェルポート)
こちらはFacebookアカウントがあれば登録できるコミュニティサイトになります。多数の有名投資家が在籍されています。
中にも、本田圭佑さんが、パートナーになっており、もしかしたら、本田圭佑さんを「エンジェル投資家」にすることが出来るかもしれません。
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Founder(ファウンダー)
起業家と投資家を繋ぐマッチングサービスです。2021年2月時点では、投資家登録数4,313名、経営者登録数23,021名と登録者数No1。
100万円から融資をうけることが出来ますし、サービスがシンプルなので、初めての方に人気のサービスとなります。
サービスリリース当時は悪い噂も少々ありましたが、現在はサービスを見直されてより使いやすくなっています。
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FUNDINNO(ファンディーノ)
「最先端ベンチャー企業の株主になれる」をキャッチフレーズとし、CMでは大森南朋さんと起用しています。
今まで投資に興味のない層に興味喚起と言ったところでしょうか。
日本初の株式型クラウドファンディングサービスとして誕生したマッチングサイトです。少額から投資することが可能で、投資家が株主として応援できる仕組みが話題となっています。
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Startup List(スタートアップリスト)
投資家情報を網羅的に検索・比較できるため、複数の投資家を比較するのに最適なサイトになります。もちろん本人確認などを行っているサービスなので、安心してご利用いただけるサービスとなっています。
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全てのサービスともに、登録するのは無料ですが、投資家や起業家とやり取りをする段階で有料となります。ただ、どれも一万円以下の月額料金なので、安いもんです。
私の場合は全て登録し、2つほど有料プラン申込をしました。基本、良い方がいたら、すぐサイトを介さない連絡となるため、数か月で解約することが可能です。
2~3か月利用して数人のエンジェル投資家に2~3万円で出会えますよ!