近年、働き改革が進んでおり、「会社に属さない働き方」や「副業」などに対応する企業が徐々に増えてきました。2019年に日本経済新聞社が大手企業を対象にして行ったアンケート調査によると、およそ5割の企業で副業を認めていると言われています。
そして、クラウドソーシングなど仕事がカンタンに受発注できる仕組みが整備されてきたことで、PCやスマホさえあれば、誰でも簡単に仕事を探すことが出来るようになったことも副業や複業の選択をする人をアシストしています。
現在、複業系パラレルワーカーの人口は281万人となっており、2015年の92万人から実に3倍以上に増加しており、今後はそういった働き方があたり前の時代となると言われています。
こちらのページでは、副業と複業の違いや、始め方、メリット・デメリット・複業紹介サイトについて学べるページです。
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複業とは?
複業とは文字通り複数の仕事を持つことです。パラレルとは英語で「parallel」と表記し、平行であるまたその様を意味す「パラレルワーカー」や「パラレルキャリア」とも呼ばれ、複数の仕事に並行して取り組む働き方を指しています。
複業と副業の違いとは?
副業は、メインになる本業が他にあることが前提で、サブ(補助)として収入を目的に行う仕事のこと。
複業は、複数の仕事を掛け持ちしながらもメイン・サブという序列をあえてつけず「どれも本業」という考え方。
副業は、収入を増やすために本業とは別に働くという方が多くみられますが、複業の場合、その多くが「自由な働き方を求める」ことや、 「自分自身のスキルアップや経験を増やすため」であることが多いのが特徴です。
複業を承認している企業
”複業”を推奨している企業も続々と増えています。有名な会社を紹介していきます。
サイボウズ株式会社(東京都に本社を置くソフトウェア開発会社)
サイボウズの社名を出さない副業であれば、上司の承認どころか報告する義務もない。サイボウズでの仕事が「主業」でなくてもよいので、社内では「副業」ではなく「複業」と呼んでいる。
「So-net(ソネット)」(インターネット接続サービス)
働き方改革の流れを受けて全国の20~50代の2,500名を対象に「パラレルワーク(複業)に関する実態調査」を実施。その結果、「5 人に1 人」がパラレルワークをしていると判明している。
株式会社カオナビ(クラウド人材管理システムを提供する)
社員のライフスタイルに合わせて能力を最大限に発揮できるよう、社内制度を充実させている。「フレックス±20時間制度」という制度を活用すると、柔軟に複業が実施できる。業務以外でも自己実現ができるような体制を持ちます。社内規定はありますが、ヨガインストラクター、ボイストレーナー、他社広報、他社健康経営コンサルティングなどの複業が容認されているのです。
株式会社ベーシック(SaaS事業やメディア事業を行う)
本業に支障が出ない、競業とならないことを条件に複業を認めています。承認制というシステムを設けており、これには、他企業での業務によって社員の問題解決能力を向上させるという狙いがあるのです。
複業のメリット
複業を行う事でどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
副業と同じく、複数の仕事をすることでより多くの収入を得られる。離職などのリスク分散
万が一勤務先が倒産してしまったり、急に離職する事態になっても、他に仕事があればある程度収入が得られます。先行き不透明な時代だからこそ、不測の事態に備えてリスクを分散させることができる。
幅広いスキルアップ
分野の異なる複数の仕事を経験することで、短期間で広範囲にわたる分野でのスキルアップが期待できますスキルの幅が広がれば、対応できる業務の幅も広がる。
複業のデメリット
では、次にデメリット・気を付けないといけない点を確認していきましょう。
複業により、複数の仕事を抱えることになるため、上手にセルフマネジメントを行うことが出来なければ、体力・時間の面で負担が大きくなってしまうリスクがあります。責任も増す
複業という名称とはいえ、「どれもプロフェッショナルとしての仕事」が求められることに変わりはありません。 それぞれの仕事に対して等しく責任をもって取り組む必要があります。自由な時間が減る
スケジュール管理をしっかり行わないと、どちらの仕事も中途半端になってしまう可能性がある。
複業をするには、時間や健康、業務管理など自己管理を上手くできる人であることが大前提となります。
複業マッチングサイト一覧
【プロの副業 マーケティング】
広告・マーケティング業界の副業案件紹介サービスで、SNSの運用は、新規事業の販促提案の仕事などが用意されています。案件の質自体も、太いパイプのあるエージェントが在籍しているため、安心して利用できるサービスです。
Another works
Facebook経由で簡単登録でき、リリース3ヶ月で1,200名を超え、右肩上がりにユーザー数が伸びています。 Yahoo!など多くのメディアへの掲載実績があり、複業をしたい方への認知が一気に拡がったようです。職種はエンジニア、マーケター、デザイナー、営業、ライター、広報人事など全職種が対象です
シューマツワーカー
その名の通り、週末や平日夜の時間に働ける企業を紹介するサービスです。エンジニア、デザイナー、プロジェクトマネージャー、Webマーケターの案件があり、週10時間からスタートすることができます。まずは、少ない時間から始めたい人に向いていると思います。平均して月10万の副収入を得られるようです。
Offers
副業・複業をしたいエンジニア・デザイナーのマッチングプラットフォーム。スタートアップなどの企業からオファーが届きます。
ProSharing
複数のフリーランス向けのサービスを展開しています。新規事業開発、Web企画開発、中途採用担当者、広報戦略担当、人事制度設計など、企業の経営課題を対象とした案件が多いのが特徴です。主に30-40代の会社員の複業、パラレルワーカー向けのサービスとなっています。
ハッシュミー
ハッシュミー(#Me)は、SNS運用やバナー制作など、さまざまな複業が掲載されており、最大の特徴、「LINE」で応募できるとこから手軽さをかんじれますね。
BitWork Career
会社員の副業やパラレルワークなどの働き方が可能な仕事を紹介するサービスで月1から始めることができます。副業型・複業型・リモートワーク型・フリーランス型と用意されているので、自分にあった働き方を見つけることができます。ITエンジニア、デザイナー、マーケター、ライター、広報、人事、営業、経理、翻訳といった職種があります。
副業ポータル
副業ポータルは、営業、エンジニア、マーケティング、採用といった職種の方向けの副業紹介サービス。週1日からの成長企業の案件に応募可能です。さらに、気に入った企業にそのまま就職することなども可能です。
働き方が多様となり、今後このような「企業と人材」をマッチングさせるサービスが増えそうですね。それぞれのサイトの特徴は実際に聞いてみないと分かりませんので、無料登録をして、いくつか話を聞きに行き、納得したサービスに登録することをおススメします。